富士見パノラマリーゾートのスノートレッキングコースは、
途中から雪深く、狭い道となった。
*後から地図を見ると、ほかのコースもあるようだが、当日はよく分からなかった。
「ザクッ、ザクッ、ザクッ」
静まり返った山間に雪を踏む音だけが聞こえる。
このような状態が10分程度続いた。
「そろそろ飽きたな〜」
と思い始めた頃、いきなり視界が開けた。
ドカーンと広大な斜面。
ここも元はスキーコースなのかもしれない。
「これを登るのか!?」
と、ちょっと怖気づいてしまったが、
斜面には砂粒のような人が見える。
ちょうど登り始める場所で、
5〜6人のグループがコンロに火をつけ、
鍋をしていたので、頂上までの時間を聞いてみたところ、
30分くらいとのことだった。
あとそれくらいなら、楽勝でしょ。
と、歩みを速めた。
しかし、なかなか進まない。
新雪が深くて、スノーシューが一歩一歩20センチくらい沈む。
それに標高が高いからか、すぐに息が苦しくなる。
50メートル進んでは、立ち止まるというペースを繰り返した。
そんなときにもう一つの災難が。
歩を進めようとすると、
たびたび後ろ足に
「ガツンっ!」
と衝撃が走るのだ。
「なななな、なんだ!?」
と振り向くとこの様子↓。
スノーシューを履くことなく、
まして人間より小さい息子の足は、
より新雪に沈みやすい。
「これは歩きづらい」
と思った息子は、
前を歩く私たちのスノーシューを踏んづけることで、
快適な歩行を実現しようとするのだ。
やられる方としては、なかなか先に進めない。
そのたびにゲンコを与え、
山頂を目指した。
そんなこんなで快晴のこの日。
目には頂と青空の境目が良く見える。
しかし、それがどうにも近づいて来ない。
途中、小学校低学年と思われる女の子を連れた家族が、
下山してきたので、頂上までの時間を聞いた。
「30分くらいですよ〜」
登る前に聞いた時間と同じ。
プッツリと緊張の糸が切れたので、
小休止を取ることにした。
おやつはたっぷり持参。
特に取引先からいただいた沖縄土産の黒糖菓子の甘さは、
お疲れ気味の身体に染みた。
息子には昼食兼用の犬用パン。
大好物だし、
腹が膨れるし、
で、我が家の犬連れアウトドアでは必需品だ。
噛む音を聞いたら、
「シャリシャリ」
といっていた。
凍っていたらしい。
全員元気を取り戻し、
雪中登山開始。
これくらい↓の斜面でも、
スノーシューがあればまったく滑ることなく登れた。
あと、一息でゴール。
ダッシュで駆け上がる。
そして、そこに現れたのは・・・?
360°の大パノラマだった。
↑これが八ヶ岳(多分)。
この日はじめて八ヶ岳が1つの山頂ではなく、
八つが連なったものと知った。
自分としては、かなり
「へぇ〜!」
だったが、結構だれでも知っていることらしい。
そして、こちらが富士山↓
富士見パノラマリゾートの名に恥じぬ、
堂々とした景観だ。
入笠山の標高は1955メートル。
↑スマホアプリでは多少誤差があった。
この時点でスタートから1時間40分だった。
山頂でおにぎりとビールを楽しみ、
20分後出発。
人生最高クラスの絶景に大興奮状態だったが、
この後、その興奮は倍増することになる。
帰路は当然下りとなる。
私は「これは楽チン」
と、多少駆け足で歩を進めた。
するといきなり、
すってんころりん
同時に、
スルスルスルーーーーーーっ!
尻もちと同時に数十メートルも滑り落ちてしまった。
「あっちゃー、かっこ悪いところを見せてしまった」
と、後ろを振り向くと、
息子が私の尻もち跡を利用し、
滑り台のように降りてくる。
(嫁も)
息子よ。
お前はカヌー犬のセンスはない↓けど、
http://dog.iehikaku.com/article/370537539.html
スキー犬ならイケるね!
この後は、全員で数百メートルの新雪の斜面を、
尻もち状態で滑りまくり。
新雪を、
しゅわしゅわしゅわーーーーーっ!
と、かき分けながら、
スルスルスルーーーーーっ!
と、降りる感覚がたまらない。
スノーボードよりも顔に雪が近い分、
迫力があるのだ。
興奮を通り越して有頂天。
全身真っ白になりながら、
遊んでしまった。
こんな感じなので、
登りに1時間40分費やしたが、
下りは1時間だった。
合計約3時間。
約5kmの道のりでした。
息子は無料バス乗り場で、
バタンきゅ〜。
次回はぜったいソリ持参で行きます。
ちなみにスノーシューも2セット買ってしまった。
これでレンタルの有無を気にせずスノートレッキングの場所を選べる。
送料無料で1セット5000円以下↓なら文句はない。
当店は5,250円以上のお買いもので送料・代引手数料が無料です!DOPPELGANGER OUTDOOR(ドッペル... |
おわり
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